AMDの2009年中盤までのロードマップ
AMDの2009年中ごろぐらいまでのおおまかなロードマップが出ています。
まずは今年の終わりにDenebが登場します。
これは今までの情報通りですが、一応今年中には出るようですね。
そしておそらく第1四半期にDenebのL3をカットした"Propus"が出ます。
そのすぐ後、以前の情報では第2四半期ごろに3コアの"Heka"と"Rana"が出ますね。
RanaはHekaのL3をカットしたもののようです。
かなり前はRanaはAthlon 64 X2シリーズだったはずなんですが・・・
そして第2四半期中には"Deneb FX"が登場するようです。
Phenomシリーズ初のFXモデルですが、クロックが気になりますね。
Nehalemに対抗するなら3.5GHzくらいは欲しいですが、なかなか厳しいですね。
第3四半期ごろにはデュアルコアの"Regor"が出るようです。
各コアに1MBのL2を持っているようですね。
大体は今までの情報の通りというところですかね。
あとは延期をせず計画の通り出して欲しいです。
コメント
今の雰囲気ではNehalem3.2GHzに対抗できるCPUは出せそうにありませんけどね。
そもそもNehalemってターボモードがあるから、シングルスレッドでは3.6GHzくらいまであがる可能性が高い。
そうなるとターボモードを持たないDeneb FXが総合性能で同等に並ぶのは相当の高クロックが必要でしょう。
私の考えでは○○ FXという予定を出すのは、インテルのハイエンドCPUに対抗できるぞ、という事を示すための、キーワードであるように思いますが、実際に対抗できるような、具体的な材料を示さないため、いつもの様に期待だけさせて終わる懸念は消えません。
DenebのIPCが20%程度上がるって話も、実際はキャッシュが3倍増になるだけで実現とは思えませんし、現行Phenomより5%程度の向上がせいぜいでしょう。
となるとクロックが相当上がらないと対抗できないわけですが、予定を見る限り、45nmプロセスでもTDPを抑えるのに相変わらず苦労しそうで、Intelより上がる雰囲気は感じませんね。
DenebでNehalemに勝つことはまず無理ですね。
FXでおそらく3.2GHzぐらいじゃないでしょうか。
ターボモード無しでも勝てないでしょう。
だからこそBulldozerを期待していたわけですが、まだまだ姿が見えそうにありません。
しばらくはコア数で性能を稼ぐことになりますが、AMDにとっては厳しそうです。
前に出ていたマルチスレッド主体では同クロックで最大70%位の性能差が開いていましたが、これらは特異な例として割り切っても、IPCは10-30%程度は開くでしょうね。
DenebFXが3.2GHzだとしても、Nehalem2.66GHzに勝てるかどうか微妙でしょう。無論ターボモードを使うとNehalemは3GHz超に上がるのは目に見えていますので勝ち目は全くなし。
また、マルチスレッドアプリだと最大70%位のIPCが開くので
勝負すらならないでしょう。
疑問なのはこの程度にFXを使う意味があるのか?という点。
正直言って最低3.5-4GHz程度じゃないとExtremeと並ぶFXとしての位置に君臨できないでしょう。
逆に言うと並ぶ必要は無く、にAMD最高峰として2.5万円のFXって事ですかね。寂しいけど。
Bulldozerと言えば新命令のSSE5が思い浮かぶ訳ですが、AVX出されちゃうと、かなり微妙な命令群になりそうなので、仕切り直しモードに入った感じがしますけど。
と言うか最初からBulldozerを出す出すと言ってSSE5の仕様を出したのも、IntelにAVXの仕様を出させるための作戦で、その後AVX対応版に切り替えるのが、織り込み済みだったかもしれませんが。
Agena FXをキャンセルして、さらにDeneb FXをキャンセルするにはいかないですからね。
Denebが出せる最高クロックをFXとして出さないとイメージも悪いですし。
売れなくても$999で形だけのハイエンドという可能性はあります。
SSE5もIntelより先に発表したのは良いものの、Bulldozer自体が遅れてたら意味無いですよね。
Bulldozerが出る頃には忘れられてそうな・・・
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